写真:深町 宏

10枚のアルバムを出すと、自分に約束して、今がある

写真
重松 賢
文章
西村 里美

社会人9年目、ミュージシャン魂、再燃!

憧れのトランペットを吹こうと、高校で吹奏楽部に入部。しかし、先輩から「誰も使ってないけん、これば吹かんね」と渡されたのは、テナーサックス。これが、深町 宏さんのサックス奏者になった瞬間だった。音大に学び、卒業後、八女郡で教壇に立っていた頃、大きな転機が訪れる。音大時代の恩師から「中央航空自衛隊の音楽隊に入らないか?」と誘いがあったのだ。隊の拠点である東京へ行きたい自分、そして諸事情で行けない自分がいて、断念。その頃から「プロミュージシャンになりたい」という情熱がくすぶりはじめる。ここで気持ちを鎮めるか?より火をつけるか?深町さんは後者を選ぶ。9年間務めた教職を離れ、愛してやまない音楽の世界に踏み出したのだ。

やっと掴んだ、自分らしさあふれる音

2012年に迎えたプロ20周年。3度目のニューヨーク録音を踏まえ、9枚目の アルバム『AORクラシック』をリリース。『アベマリア』『G線上のアリア』などクラシックの名曲を「無理にジャズっぽく味つけするのではなく、クラシックとジャズが溶け合い昇華するようなイメージ」で聴かせてくれる。音大でクラシックを学んだサックス奏者としての“個性”を出し切った会心のアルバム。「今までで、最も深町さんらしい」と評価されている。ふと振り返ると、「競争と創造のバランスがとりやすい筑後市の環境がよかったのかもしれません」と深町さん。都心部では奏者同士の競争も激しい。一方、筑後市では、競争に必要なエネルギーを創造に変えられるのだから。

深町 宏
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ
写真:深町 宏イメージ

今までに出した
アルバムは9枚。
10枚つくることが
最初からの目標

ちくごという
環境があったから
思いきり音楽と向き合えた

専門誌による
日本サックス奏者
大名鑑にも
選出されている

パソコンを駆使して
新曲の
アレンジを考え中